レノボは、私たちが何に困っているかを率先して聞く姿勢と、「こうした方が良い」といった提案の熱心さ深さ、そしてスピード感が、他社と全く違いました。
株式会社ジョンマスターオーガニックグループ
カスタマー・デジタル推進部 Director
一ノ瀬 光裕 氏
ビジネスに最適なIT環境の構築をサポートするサイト
導入事例
ThinkPadとMicrosoft 365でコロナ禍の新しい働き方とBPRを加速させる
本社と国内51店舗のIT設備を刷新し、効果的効率的な管理と工数削減を達成
株式会社ジョンマスターオーガニックグループ(以下、JMO)は「地球に敬意を。ONE EARTH」をミッションに、地球環境に配慮したオーガニックコスメの製造・販売を行う企業。サステナブルやカーボンニュートラルといった社会的なトレンドが企業価値につながる昨今、1994年ニューヨークのSOHOからスタートしたJMOは、創業当初から持続性を価値観として提唱しており、いわばサステナブルの老舗とも言える存在である。
日本では2007年にブランドとして上陸し、現在は国内51店舗を展開。その後、2020年に本社移転が決定し、同時にBPR(Business Process Re-engineering:業務フローや情報システムなどを再設計するアプローチ)で自社組織の変革に着手。そんな中、未曾有の危機が訪れ、働き方の早急な見直しが必要になった。
「リモートワーク環境構築の起点はやはり新型コロナウイルスでした。ですが、これを好機と捉え、場所にとらわれない働き方を実現すべく、当社の社長も含めさまざまな観点から整理、検討を始めました。このとき『レノボ テレワークスタートガイド』といった資料も参考にさせていただきました。そして生まれたのが『JMO新働き方7か条』です」と語るのは、JMO カスタマー・デジタル推進部 Director 一ノ瀬 光裕氏だ。
JMO新働き方7か条は、リモートワークによってバラつきやすいチームをまとめるために、部門長の役割を再定義しリーダーシップの重要性を強調する一方、声色や表情といった細かい部分にも注意するコミュニケーションの大切さを規定している。もし社員に困ったことがあればチャット等で発信できるようにし、リーダーや社長も閲覧可能にして、会社のいろいろなレイヤーがフォローできる体制も用意した。また制度と環境を整備するだけではなく、集中とリラックスをテーマに業務時間を全社で共通の時間割りや会議時間のルール化でメリハリを付け、雑談を含めたコミュニケーションの促進や効率的な会議体運営を意識付ける社内文化の形成も行っている。
「リモートワークについてはIT環境をレノボと構築したため、実行するのはそれほど難しくありませんでした。ただコミュニケーションのあり方はガラっと変わるわけですから、そこへの配慮は必要になります。そのため7か条という形を取って、社員にメッセージする必要がありました」(一ノ瀬氏)
コロナ禍前のJMOでは、BPR推進の基盤にも位置づけられるIT資産に関して課題を抱えていた。当時は、IT資産の管理が徹底しておらず、各部門がMicrosoft Excelで個別に管理していたため、コストの把握もままならない状況であった。さらに本社のみならず各部門、店舗ごとに、使用しているPCの機種やメーカーがバラバラだったため、効率的に管理するためにも統一化を図りたかったという。
JMOでは、現在の業務と今後のBPRを想定し、PCの機種選定を実施。堅牢性や操作性、コストなどの観点から他社PCと比較した結果、「ThinkPad」が自社のニーズにマッチしていると判断し、本社と国内51店舗を含む、全社導入の基本線を固めた。
そこで、レノボに依頼し、実際にIT資産の構築を相談。もともとJMOでは、Microsoft 365を他社ベンダーで契約していたが、レノボでもMicrosoft 365も取り扱っていたことから、管理を一元化すべくライセンスの切り替えも同時に行った。
レノボの対応について、JMO カスタマー・デジタル推進部 デジタル・オペレーション課 桜田 司氏は、「今まではソフトウェアのライセンス追加に1週間ぐらいかかっていました。そのためこれまでは、新入社員にライセンスを付与する際にかなりの時間を要していました。ですが、今回レノボにMicrosoft 365の契約を切り替えたことで、わずか10分足らずでライセンスを追加・割り当てできるようになりました。また、レノボの営業担当者もとても親身になってくださった点がありがたかったです」と語った。
続けて一ノ瀬氏は、「Microsoft 365の例のように、ハードとソフトをインテグレーションしてソリューションとして提案、提供する会社はそうそうありません。ハードもソフトも一括で依頼できたことで、コスト面でもボリュームディスカウントに対応いただいたと理解しています。1社に絞るとそのベンダーにロックインされる懸念はありますが、今回は本音ベースで相談できたので、比較の必要を感じず安心して付き合えました」と述べた。
またJMOでは、ThinkPadをコアとするPC環境に加え、テレカンファレンス用に会議専用端末 ThinkSmartなども導入し、2020年夏の本社移転とともにIT資産を一新した。
機器やシステムを刷新したことで、JMOの各所からポジティブな声が挙がったという。
「ThinkPadを触った感想として、メンバーから『動作がものすごく速い』と必ず言われます。そのおかげからか、肌感覚ではありますが、従来より5%~10%程度は作業が早くなったと思います。また、その観点から、JMO全体の従前比で、ひと月1,000時間程度の工数削減は可能との試算もあります」(桜田氏)
今回の刷新でIT資産の一括管理も可能になったと一ノ瀬氏は言います。
「先述のように、当社ではIT資産の管理についても課題を抱えていましたが、レノボからMicrosoft Intuneを提案してもらったことで、PCを含めた機器の一括管理が容易になりました。またIntuneの管理画面から誰がどんな状態のPCを使っているかが即座にわかるようになり、それらの情報を簡単にエクスポートできる点も評価しています。万が一誰かが会社の端末を紛失してしまっても、Intuneのコンソールからその端末のデータを瞬時にクリアできるので、セキュリティの強化に役立っています」(一ノ瀬氏)
また、リモート会議用として導入した「ThinkSmart」についても、人の助けを借りることなく、役員含め誰でも簡単に使えるとあって好評だ。
「従前は役員の代わりにITチームが会議の準備をしていました。ですが、ThinkSmartは、直感的な操作だけでWeb会議を始められるため、現在では経営会議で役員自らが率先して使用できるようになり、ITチームの負荷軽減にもつながっています」(桜田氏)
またJMO全体におけるステップアップの方向性について、コミュニケーションデザイン部 宇佐美 和也氏が以下のように方向性を示した。
「JMOではオーガニックコスメを事業として展開していますが、オーガニックを使えばそれでOKという訳ではありません。例えば、お客様がJMO製品を使うことで環境問題に関心を持ち、サステナブルな行動のキッカケになる、そのような形でお客様の気持ちを動かしたいと思っています。今後は、モノそのものの価値に加えて、製品やサービスを通してどんなことに関心が湧くか、想いがつながるかといった『コト軸』の価値を提供したいと考えています。レノボには、JMOのミッションを支える基盤作りを、引き続きサポートしてもらいたいですね」(宇佐美氏)
今回のIT資産刷新で、社内のデジタル推進ロードマップのための基盤ができたと一ノ瀬氏は言う。 「当社のような事業会社と、世界のテクノロジーの最先端を知るレノボとでは、デジタルに関する知見の差が圧倒的にあります。デジタル化による効率化、セキュリティの高度化、AI活用といった次世代テクノロジーの活用も検討しているため、今後もレノボには積極的にアドバイスしていただき、ビジネス成功に向け伴走してほしいと考えています」(一ノ瀬氏)
またJMO全体におけるステップアップの方向性について、コミュニケーションデザイン部 宇佐美 和也氏が以下のように方向性を示した。
「JMOではオーガニックコスメを事業として展開していますが、オーガニックを使えばそれでOKという訳ではありません。例えば、お客様がJMO製品を使うことで環境問題に関心を持ち、サステナブルな行動のキッカケになる、そのような形でお客様の気持ちを動かしたいと思っています。今後は、モノそのものの価値に加えて、製品やサービスを通してどんなことに関心が湧くか、想いがつながるかといった『コト軸』の価値を提供したいと考えています。レノボには、JMOのミッションを支える基盤作りを、引き続きサポートしてもらいたいですね」(宇佐美氏)
レノボは、私たちが何に困っているかを率先して聞く姿勢と、「こうした方が良い」といった提案の熱心さ深さ、そしてスピード感が、他社と全く違いました。
株式会社ジョンマスターオーガニックグループ
カスタマー・デジタル推進部 Director
一ノ瀬 光裕 氏
株式会社ジョンマスターオーガニックグループ
カスタマー・デジタル推進部 デジタル・オペレーション課
桜田 司 氏
株式会社ジョンマスターオーガニックグループ
コミュニケーションデザイン部 Director
宇佐美 和也 氏