個人的にもThinkPadシリーズに脈々と受け継がれてきたトラックポイントの使い勝手の良さやキーボードの打ちやすさが、とても気に入っています
東急不動産ホールディングス株式会社
グループマーケティングIT戦略部
統括部長
西澤 祐司 氏
ビジネスに最適なIT環境の構築をサポートするサイト
導入事例
グループを横断した計74名のIT担当者の“目利き力”で選んだ
堅牢なボディーにハイパフォーマンスなPCをビジネス現場に投入
持株会社体制への移行に伴い2013年10月に設立された東急不動産ホールディングスは、グループの指針となる中長期経営計画「Value Frontier 2020 価値を創造し続ける企業グループへ」を策定。東急不動産、東急コミュニティー、東急リバブル、東急ハンズ、東急住宅リース、学生情報センターの主要6社とその傘下の100社を超える関連会社、約3万人のグループ従業員が一丸となり、新たな価値創造に取り組んでいます。
ライフスタイル提案型の街づくり、循環型再投資事業の領域拡大(バリューアップサイクル)、ストックの活用強化を主軸とするビジネス戦略を推進。さらにグループの持続的成長に向けて、働き方改革やコーポレート・ガバナンスの強化といったテーマにも注力。さらには、近年の景気回復を背景とした三大都市圏の地価上昇、政府が進める「地方創生」の流れを受けた地方圏の主要4都市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)の地価上昇の流れを捉え、都心部のタワーマンション開発・販売、インバウンド需要の拡大に対応したリゾートホテルの開発にも積極的に取り組んでいます。
この新たなグループ経営を支えるため推進しているのがIT基盤の統合です。グループ会社ごとに行われてきたITの施策を東急不動産ホールディングスに集中し、共通サービスとして各社に提供する形へと改めるものです。
これにあわせて社員に配布するエンドポイントデバイスも刷新の対象となっています。同社 グループマーケティングIT戦略部の統括部長を務める西澤祐司氏は、「PCの選定・調達プロセスをホールディングスに一元化すると共に、ヘルプデスクを含めた運用をBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)に移行するという基本方針を掲げ、新しい環境を整えていこうとしています」と話します。
実際、既存のPCでは、先述したようなグループの新たなビジネス戦略や成長戦略に耐えられないという側面もありました。例えば働き方改革の一環として、テレワークや在宅勤務の導入、併せてフリーアドレスの検討などを精力的に推進していますが、そのためにはより軽量でモバイル性の優れたPCが求められます。
また、グループ全体の共通基盤としてOffice 365をはじめとする多様なクラウド型アプリケーションの導入が進む中で、従来にも増してネットワーク接続やデータ処理などの高性能が求められるようになりました。なおかつ大量導入においてはコストも無視できない重要要件であり、「今後に向けてどのようなPCを選定すべきか、グループ各社にとって最大の関心事項でした」と西澤氏は強調します。
2017年度にリース期間の満了を迎えるPCのリプレースに対応すべく、東急不動産ホールディングスは2016年より次期PCの検討を開始しました。西澤氏は「候補に上がった各メーカーから試用機を提供していただき、グループ15社から計74名のIT担当者を集めた“品評会”による総合評価を経て、最終的な機種選定に至りました」と、そのプロセスを語ります。
具体的な評価項目は、搭載可能なCPUやメモリ容量、ストレージ(SSD)容量、サイズ、重量、バッテリー駆動時間、キー配列、外部接続(USB)ポートの数など多岐にわたり、特に重視したのがユーザー目線に立った使い勝手です。「液晶パネルの開きやすさ、片手でディスプレイを開いた際の安定感、カバンにスムーズに収められるかどうか、キーボードのタッチ感覚など、実機に触れながら一つひとつじっくり確認していきました」と西澤氏は強調します。
そして導入を決定したのが、「ThinkPad X1 Carbon」をはじめとするレノボのPCです。
ThinkPad X1 Carbonは、各グループ会社の社員が利用するメインストリームPCとなるもので、第一弾として約2,500台が導入されました。
約1.13kgという軽量かつ堅牢なボディーに、第8世代インテルCoreプロセッサーやLPDDR3メモリなどのハイパフォーマンスを凝縮した同PCは、実際に配布を受けた社員にも非常に好評で、「それまでヘルプデスクに多く寄せられていた、PCが『重い』『遅い』といったクレームは激減しました」と西澤氏は手応えを示すと共に、「個人的にもThinkPadシリーズに脈々と受け継がれてきたトラックポイントの使い勝手の良さやキーボードの打ちやすさが、とても気に入っています」と話します。
今後も引き続き、既存のPCのリースアップのタイミングにあわせてThinkPad X1 Carbonをはじめとする新規PCへのリプレースを進めていく計画です。
「レノボは発注から1週間程度のリードタイムでの納品要求に応えてくれています。受注生産でありながらも、あらかじめどのタイミングで納品されるのかスケジュールを明示していただけるので不便さはまったくありませんでした。もちろん、価格面も十分満足できるものでした」と、営業体制やスムーズなPCデリバリーの観点や価格面からも西澤氏はレノボの貢献を評価しています。
また、ThinkPad L570/L580は充実の機能を備えた15.6型ビジネスノートPCで、待ち運びの用途が少ない社員を中心に約300台を導入するほか、役員向けにハイスペックモデルが導入されました。
「分単位の過密なスケジュールで動いているだけに、ダッシュボードへのKPI表示やプリンタ出力などのPC操作で待たせるわけにはいかず、携行しやすさ以上にパフォーマンスを追求しました」と西澤氏は話します。
そしてThinkCentre Mシリーズ Tinyは、金融系の業務に携わるグループ会社の社員を中心に、現在まで約120台の導入が進んでいます。
「特に機微な情報を取り扱う金融などの業務においては、端末の安易な移動が情報セキュリティ上の大きなリスクとなり得るため、特定のデスクに固定して利用することが望ましいものとなります。こうした用途では必然的にノート型よりもデスクトップ型ということになりますが、省スペースのコンパクト設計で設置場所の柔軟性が高く、同時にパワフルな処理能力と高機能を兼ね備えたThinkCentre Mシリーズ Tinyは、私たちにとってまさに理想的なPCです」と西澤氏は話します。
都市事業、住宅事業、管理事業、仲介事業、ウェルネス事業、ハンズ事業などのグループ事業を統括する東急不動産ホールディングスは、将来を見据えた次世代・関連事業として、海外での事業展開や注文住宅・リフォーム工事、緑化造園事業など、新たなビジネスフィールドを創造し、拡げていこうとしています。
そうした中で、ますます強く求められるのがITによる貢献です。「グルーブ事業を統括するホールディングスの立場から、これまではITインフラの統合や多層防御の考え方に基づいたセキュリティ対策の防御など、どちらかといえば“守り”を中心としたIT環境の整備を進めてきました。しかし今後は、デジタルマーケティングの強化や、IoTを活用した生活者への新たな価値提案など、より“攻め”に重点をおいたIT活用を強化していきます」と、西澤氏は新たな方針を示します。
より快適かつ強力なコンピューティングのパワーをビジネス現場に提供していくことを目指す西澤氏は、「レノボのPCは細部の作りに至るまで、一つひとつの要素が私たちのビジネス感覚にフィットしています」と高く評価するとともに、そのアドバンテージを最大限に活かしていくため、レノボのサポートに大きな期待を寄せています。
「現在も迅速なトラブルシューティングなど誠実な対応で貢献していただいており、セキュリティ対策やアプリケーション活用などについても全方位で私たちの相談に乗っていただいています。今後に向けても、ビジネスパートナーとして関係を深めていければと思います」(西澤氏)
また、ThinkPad X1 Carbonをはじめとするモバイル用途のPCについて、「体重100Kgの人が上に乗っても大丈夫という堅牢性を維持しつつ、さらに1Kgを切るような軽量化を実現できたら本当に画期的ですね」とも。レノボが推進するイノベーションと足並みを揃えながら、東急不動産ホールディングスはグループ全体のシナジーを発揮し、新たな時代を切り拓いていこうとしています。
個人的にもThinkPadシリーズに脈々と受け継がれてきたトラックポイントの使い勝手の良さやキーボードの打ちやすさが、とても気に入っています
東急不動産ホールディングス株式会社
グループマーケティングIT戦略部
統括部長
西澤 祐司 氏
Windows 10 Pro搭載、第8世代インテル® CPUを搭載し、モバイルPCとして大画面14型液晶を備えた超軽量 約1.13kgのプレミアム・モバイルノート。LTEが選択可能、WiFi圏外にいても、いつでもネットワークにアクセスすることが可能で、クラウド上のデータやアプリを利用できます。
コンパクト筐体に高いパフォーマンスを凝縮し、モニター背面やデスク下など、スペースの限られた場所にも無理なく設置できるデスクトップPC、ThinkCentre Mシリーズ Tiny。
最新のOS、CPU、ストレージにより高いパフォーマンスを発揮、オフィスから組み込み機器まで、さまざまな用途で活躍します。