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特集

Thinkシリーズのデザイン哲学

Thinkシリーズには、技術革新というレノボの重要な DNAが随所に盛り込まれています。そして、Thinkシリーズのデザイン改良は、ユーザーが直接見えるところだけにとどまりません。PC全体を見渡せば改良を加えたところは数え切れないほどありますが、今回はその中から特に革新的な4つのテクノロジーをご紹介します。

ユーザーの行動を読むインテリジェント センシング テクノロジー

ThinkPad X1 YogaやThinkPad X1 Tabletには、ユーザーの行動を読んで快適な操作環境を提供したり、バッテリー寿命をさらに延ばす先進的なテクノロジーが搭載されています。特にユーザーの行動を把握する上で欠かせないのが、インテリジェント センシング テクノロジーです。
レノボは、ユーザーの行動を調査する高度なアルゴリズムを開発し、本体に内蔵されたG センサーやジャイロスコープを活用することで、ユーザーの行動をリアルタイムに検知できる機構を実現しました。これにより、デスク上での作業や膝の上での作業、手に抱えて持ち歩くなど、PCが現在どのような状況に置かれているのかを素早く把握し、そのときどきの使用状況と電源管理を同調させられるようにしています。

例えば、あるミーティングから別のミーティングへとPC を持ち歩く場合、PCはユーザーが移動している最中にあることを検知し、その間はディスプレイ表示も含めて多くのパーツを停止状態(消費電力がほぼゼロの状態)にします。次のミーティングスペースに到着してデスク上にPCを置いたら、システムをアクティブ状態に戻してユーザーが素早くPCの利用を再開できるようにします。ユーザーは、従来のPCのようにスタンバイ状態からアクティブ状態に戻るまで待たされたり、再ログインやネットワークの再接続を手動で行う必要もありません。
こうしたインテリジェント センシング テクノロジーの活用により、ユーザーの利便性を損なうことなく、バッテリー駆動時間を最大70%も延長できます。

過熱を防いで常に快適な操作環境を提供するインテリジェント クーリング

最新のX1ファミリーは、その心臓部として第6世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載しています。第6世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは、最も先進的なインテルの14nm製造プロセスによって製造され、高性能化と省電力をより高い次元で両立しています。また、プロセッサー自身が高度な電力管理機能を備え、ノートブックPCやタブレットのバッテリー駆動時間を延長したり、本体からの発熱を抑制することにつなげています。
レノボは、こうしたプロセッサーによる電力管理機能を活用するのはもちろんのこと、快適な操作環境と優れた処理能力の絶妙なバランスを実現するために、独自のインテリジェント クーリングを開発しました。インテリジェント クーリングは、X1シリーズなどの最新モデルに搭載されている過熱防止のためのテクノロジーですが、これは従来のThinkPadにも搭載されている冷却機構をさらに進化させたものとなります。

インテリジェント クーリングでは、ユーザーの利用状況にあわせたシステムの冷却が行われます。
例えば、ユーザーが膝の上にThinkPadを置くと、本体に内蔵されたGセンサーによってマシンの利用状況を素早く検知し、完全パフォーマンスモードからクールモードへと切り替えます。クールモードでは、プロセッサーの消費電力を極限まで落とし、マシン内部の温度を最大15%下げてThinkPadから膝に伝わる不快な熱を排除します。
また、温度を下げることで冷却ファンをフルに稼働させる必要がなくなるため、静粛な動作音(最大10%の静音化)にもつながります。特にThinkPad X1 YogaとThinkPad X1 Tabletは、膝の上だけでなく、手のひらの上にあることも検知し、タブレットとして扱うさまざまな条件下でユーザーが快適にマシンを扱えるように本体の温度を最適な状態に調整します。
さらに、インテリジェント クーリングは、ユーザーが使用していないスリープモード時にも機能します。例えば、カバンに入れて持ち運んでいる場合には、ThinkPad自身がその状況を把握し、カバンの中でThinkPadが過熱状態に陥ることを防ぎます。

耐久性と薄型・軽量を高い次元で両立するスーパーマグネシウム合金

レノボは、IBM時代から受け継いできた厳しい品質評価テストを実施することにより、ThinkシリーズではMIL規格(米軍軍用規格)にも合格する優れた堅牢性を達成しています。
例えば、氷点下や湿度が98%という過酷な温湿度環境、6時間もの砂嵐にさらすなど、日常的な使用環境を大きく上回る条件下でテストを行い、プロフェッショナルの現場でも常に安心して使い続けられる製品に仕上げています。ThinkPadシリーズは、薄型・軽量と優れた耐久性を両立するため、ボディーやカバーの素材として人工衛星グレードという高品質のカーボンファイバー素材を取り入れているほか、強固な素材として知られるマグネシウム合金も古くから採用しています。
しかし、最近ではカバーの薄型化が進んだことで、従来のマグネシウム合金ではうまく鋳造できません。そこで、ThinkPad を開発する精鋭チームが連携しあい、薄型モデルにも対応できるスーパーマグネシウム合金を新たに開発しました。最新のThinkPad X1 CarbonとThinkPad X1 Yogaは、カバーの素材としてスーパーマグネシウム合金を採用し、カバーのさらなる薄型化と堅牢性を達成しています。

最高の手書き入力体験を提供するスタイラスペンと独自のアルゴリズム

レノボは、ペンの紛失や電池切れといったスタイラスペンの煩わしい運用を解消しながら、いかにして最高の手書き入力体験を提供できるかに取り組んでいます。こうした研究開発の成果が、優れた書き味と精度を併せ持った静電結合式のスタイラスペン(ThinkPad Pen Pro)、そして手のひらがディスプレイに触れることによる誤動作を防ぐパーム・リジェクション・アルゴリズムです。これらのテクノロジーは、ThinkPad 10で初めて搭載されましたが、最新のX1シリーズでも引き続き採用されています。これにより、ThinkPadの薄さや軽さを損なうことなく、昔ながらのペンと紙のような感覚で扱える最高水準の手書き入力を実現しています。

特にThinkPad X1 Yogaは、本体に収納可能な充電式のスタイラスペン(ThinkPad Pen Pro-3)を搭載し、ペンの紛失や電池切れの問題も同時に解消しています。また、タッチパネルを搭載したX1シリーズの各モデルには、手書き入力をサポートする無償のアプリケーション「WRITEit」が標準でインストールされています。WRITEitは、ディスプレイ上に手書きで入力した文字をテキストに変換する機能を提供し、さまざまなアプリケーションのテキスト入力欄を手書きに対応できるようにします。

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