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導入事例

オーデリック株式会社

Bluetooth 採用の“つながる照明”コネクテッドライティング── レノボのタブレットをコントローラーとして採用し、ハイペースで市場を拡大

導入について

照明を無線でつなぐ「コネクテッドライティング」が急成長

オーデリックは1951年設立の照明器具メーカーです。グループ全体で890名(2019年3月31日現在)の従業員を擁し、個人住宅や商業施設・オフィス・工場、さらには野外など、それぞれのシーンに適した多岐にわたる照明器具を製造・販売しています。国内に山形工場(山形県)と羽村工場(東京都)の2つの製造拠点を持ち、多品種・小ロットの生産に対応。北海道から沖縄まで全国各地に営業拠点を構え、地域密着型の提案も行っています。

そうした同社の強みは、先進的な照明器具を開発する企画力と安心・安全・快適な製品を生み出す技術力です。その強みを活かした新事業として、近年急成長しているのが、近距離無線通信技術のBluetoothを使い、照明器具をコントロールするソリューション「コネクテッドライティング(CONNECTED LIGHTING)」です。

「コネクテッドライティングは3年前から取り組みをスタートさせましたが、販売実績は前年比で2倍以上の伸びを継続しています。当社の売上高に占める割合もすでに約1割に達していて、新シリーズの『コネクテッドプラス(CONNECTED PLUS)』も好評です」(オーデリック 経営企画部、伊藤 誓氏)。


照明器具をきめ細やかにコントロール

新シリーズであるコネクテッドプラスには、4つのラインナップがあります。それは、スマートスピーカーであかりを音声コントロールする「SMART SPEAKER CONTROL」と、配線工事が不要で後づけ設置が可能なBluetooth人感センサー「Bluetooth SENSOR」、無線制御で光を自由に動かすことができるスポットライト「MOTOR DRIVEN SPOT LIGHT」、住宅の太陽光発電と蓄電池残量などから照明を自動的にコントロールし、"ゼロ"エネルギーを実現するシステム「ZERO ENERGY CONTROL」です。

レノボ製のタブレットは、これらの照明器具やシステムを制御するためのコントローラーとして採用されています。

例えば、SMART SPEAKER CONTROLは、スマートスピーカーの「Google Home」や「Amazon Echo」を使った音声操作を可能としていますが、レノボ製タブレットをコントローラーとして使うことで、照明に対してきめ細かな制御が可能になります。具体的には、光を明るくしたり暗くしたりする「調光」をはじめ、色を暖色系や寒色系に変える「調色」、ありかによる演出をさまざまに切り替える「シーン切り替え」、複数のライトを個別につけたり、消したりする「個別制御」、さらには、時間によって明かりを自動調整する「タイマー設定」などです。

「従来、このような照明器具の制御を行おうとすると、特別な配線や調光器などが必要でした。しかし、コネクテッドライティングは、Bluetoothの採用によって特別な配線・調光器を不要にし、導入・設置の手間とコストを大幅に引き下げています。しかも、フルカラー調色やタイマーなどを自由に設定できますので、空間のイメージを自在に変化させられます」(伊藤氏)。

また、ZERO ENERGY CONTROLのコントローラーとしてレノボ製タブレットを利用すると、アプリケーションに照明を登録し、太陽光発電の蓄電池残量に合わせて自動で照明を調光することが可能になるほか、太陽光発電による発電量や蓄電・売買電・電気料金などの状況をリアルタイムにとらえることが可能になります。


「2019年10月から卒FITユーザー(※)は、売電価格が大幅に下落し、太陽光などで発電した電力は“売る”から“ためて使う”時代へと突入しています。ZERO ENERGY CONTROLは、そうした時代にフィットしたシステムと言えるもので、発電・蓄電・電力消費の見える化と家電の自動制御によって、電気料金を最低限に抑えていただくことを可能にします」(伊藤氏)。

※卒FITユーザー:2009年から始まった固定価格買取制度(太陽光で発電した電気を10年間固定の価格で国が買い取るという制度)が終了したユーザー

Bluetoothのメッシュで500メートル先の照明も制御可能に

実のところ、Bluetoothを使って調光や調色ができる製品は、すでに他社からも提供されています。ただし、コネクテッドライティングでは、複数の照明器具を組み合わせてBluetoothによる特殊なネットワークメッシュを作り、コントローラーからの指示をそれぞれの器具に対して送れるという他に例を見ない特長を備えています。

「Bluetoothの推奨通信範囲は5メートル(m)ですが、コネクテッドライティングの場合、複数台の器具をメッシュのなかでつなぎあわせることで通信距離をつないだ台数分伸ばすことができます。言い換えれば、100台の器具をつなぎ合わせて、500m先にある1つの照明をコントロールできるということです。また、複数の器具をグループ化し、特定のエリアだけ調光を変えたりすることも可能です」(伊藤氏)。

コネクテッドプラスの「MOTOR DRIVEN SPOT LIGHT」では、100台以上の照明器具(スポットライト)をタブレットから自在にコントロールできる。

また、Bluetoothの採用によって、フロアのレイアウトを変更して照明のあて方を変えたいときも、配線を変更することなく、コントローラーの設定を変えるだけで対応することができます。さらに、コネクテッドライティングのオフィス/商業施設用のアプリケーションでは、フロアの図面を読み込んで、タブレット上で図面を管理しながら照明のグルーピングや調整を直感的に行うことも可能です。

さらに、このBluetoothによる通信範囲の広さは、従来の照明工事の高所作業をも変えることになります。大型商業施設やホテルの大ホールなどの天井に設置されている既設照明器具は、その都度、高所作業や専用の高所用作業具で照明器具ひとつひとつの位置や角度を調整していました。

しかしコネクテッドライティングの登場によって、手元のタブレットの操作ひとつで会場すべての照明の位置、角度、照度までもコントロールできる。これは施設関係者や舞台、イベントに携わるすべての方にとって大きな進歩となったのです。


デザイン性や信頼性でレノボ製タブレットを選択

オーデリックでは、コネクテッドライティングのコントローラー用アプリケーションを自社で開発しています。当初、コントローラーとしてタブレットのような汎用的な端末ではなく、アプリケーションを組み込んだ専用端末を使うという考えもあったといいます。

「ただし、システムの活用シーンとして、スマートフォンからの照明の制御という使い方を想定したことや、アプリケーション開発のしやすさなどから、専用のコントロールパネルではなく、汎用のタブレットをシステムの構成要素として提供する決定を下しました」(伊藤氏)。

そのタブレットとしてレノボ製品を選んだ理由として、伊藤氏は、デザイン性、画面の高精細さ、コストパフォーマンス、そして信頼性の4点を挙げます。


オーデリックのソリューション「コネクテッドライティング(CONNECTED LIGHTING)のコントローラーとして機能するレノボのタブレット

「照明器具のコントローラーは、お客さまのご自宅や店舗の目立つ場所に置かれるケースが多くあります。ですので、周囲の雰囲気を壊さないデザインであること、つまりは、目立ちすぎず、かつ、見栄えの良いデザインであることが絶対条件でした。

また、アプリケーションを通じて照明をかなり細かく制御しますので、タブレットの画面は高精細であることが必須でしたし、コストパフォーマンスや信頼性も重要でした。それらの要件をすべて満たしていたのが、レノボ製のタブレットだったということです」(伊藤氏)。

ちなみに、伊藤氏は個人的にもレノボの2 in 1タブレット「Yoga Book」を愛用しており、レノボ製タブレットのデザイン性や使い勝手の良さを実感していたといいます。そのため、コネクテッドライティングの企画立案の段階からレノボ製タブレットを入手し、検証を重ねました。


「結果として、すべての検証がスムーズに進みましたし、“レノボ”ブランドの認知度の高さから、社内的な稟議も難なく済ますことができました。タブレットを使うという決定から、レノボ製タブレットを実際に導入するまでに要した期間は1年程度と短く、すべてが順調だったと言えます」と、伊藤氏は語り、こう続けます。

「レノボ製タブレットの採用からすでに1年以上が経過していますが、これまでタブレットに関するトラブル報告はまったく受けていません。スペックの低いタブレットの場合、長時間の連続使用によってフリーズのトラブルを引き起こすことがよくありますが、レノボ製のタブレットはそのようなことはなく、お客様のもとで安定稼働を続けています」

照明のみならずIoT製品との連携も視野に

コネクテッドライティングの新シリーズ『コネクテッドプラス(CONNECTED PLUS)』は、順調に売上げを伸ばし、オーデリックの事業の新しい柱へと成長しつつある。

伊藤氏によれば、今後はコネクテッドライティングで「つなげる対象」を照明器具から他のIoT製品へと押し広げることも検討しているといいます。

「現段階で構想しているのは、コネクテッドライティングのコントローラーを、ホームコントローラーとして機能させ、住宅に設置されたさまざまなセンサーや機器類を一括制御するというものです」(伊藤氏)。

その際には、タブレットやアプリケーションが果たす役割はさらに大きくなっていきます。伊藤氏は、そうした今後の発展の中でも、レノボ製タブレットのようなデザイン性と信頼性に優れた製品を採用していきたいとしています。


個人的にレノボ製品を使っていることもあり、レノボ製タブレットが完成度の高い製品であることはよく知っていました。その期待どおり、レノボ製タブレットは安定した性能を発揮し、コネクテッドライティングの普及を支えてくれています

オーデリック株式会社
経営企画部
伊藤 誓氏

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