「レノボ製のPCやワークステーションが優れた製品であることは前々から知っていましたが、今回、ThinkPad P1の導入・活用を通じて、その優秀性を改めて実感しています。ThinkPad P1の導入により、エンジニアの生産性だけではなく、モチベーションもアップしているようです」
日建リース工業株式会社
技術安全本部 技術システム部
部長
BIM・CIM推進グループ責任者
小川 浩氏
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導入事例
日建リース工業は1967年の会社設立以来、建設用仮設機材レンタルを通して日本の建設業界を支えてきた企業です。1974年には、建設業界からのニーズが高い仮設事務所・什器備品・家電製品などのレンタル需要に応えるために、ユニットハウスやオフィス機器のレンタル事業を開始。さらに物流機器や介護・福祉用品のレンタルサービスを開始するなどビジネスを拡大してきました。現在、保有する賃貸資産の金額は2,100億円、アイテム数は2,000種類を超え、ベトナム・フィリピン、ミャンマーなど海外進出も果たしています。
そんな同社にとって建設用仮設機材を設置するための図面作成は、重要な業務の一つになっています。
例えば、建物の新規建設や大規模修繕時に必要な足場を設置する際には、CADの設計図面を添付して確認申請を行う必要があります。そうした図面を設計するために、同社はパッケージをカスタマイズする形でオリジナルのCADシステムを自社開発。それをワークステーションに導入し、全国各地の拠点で働く合計約100名のエンジニアが設計に使用しています。
「また当社では、オリジナルのCADシステムのほかにも、3Dデジタルモデルを使って建築の設計・施工・維持の工程を一元管理するBIM(Building Information Modeling)ツールを使用しています。さらに、構造計算や強度計算を行う計算書作成システムなども利用しています。
これらのソフトウェアを快適に利用するためにも、ワークステーションには常に高い性能を求めてきました」と、日建リース工業 技術安全本部 技術システム部部長の小川 浩氏は言います。
日建リース工業が導入しているワークステーションは、およそ5年おきに最新機種へとリプレースされます。前回のリプレースは2015年に行われ、ちょうど更改時期を迎えたところでした。
「前回導入したワークステーションはWindows 7が稼働しており、2020年1月のWindows 7サポート終了に対応するためにも、Windows 10を搭載した最新機種へリプレースすることが急務となりました。しかも、従来使用していたワークステーションは経年による老朽化で性能的に限界に達しつつあり、その点でもリプレースを急ぐ必要があったと言えます」(小川氏)。
こうして小川氏は、新たなワークステーションの機種選定の作業を本格的に始動させました。その選定に当たり、小川氏が特に重視したのは、BIMなどのツールが快適に使えるモバイルワークステーションを選り抜くことです。
「当社の場合、エンジニアの多くがモバイルワーカーで、建設の現場や顧客先に出向いて仕事をこなすことが多くあります。そうした彼らの業務効率を高められるかどうかは、モバイルワークステーションの性能にかかっているわけです。そのため、モバイルワークステーションの検討は念入りに行いました」(小川氏)。
もっとも、その検討作業は難航し、なかなか同社の要件に適合するモバイルワークステーションは見つけられなかったといいます。
「私たちがモバイルワークステーションに求めた要件自体はシンプルで、BIMのツールがストレスなく使えることと、可搬性に優れていることです。ところが、多くのモバイルワークステーションは、処理性能を重視しようとするとサイズが大きくなり、重くなります。逆にモビリティを追求しようとすると、性能面での要件が満たせなくなります。
そうした中で、唯一スペックの要件を満たし、スリムで軽量なモバイルワークステーションだったのが、レノボのThinkPad P1でした」(小川氏)。
ThinkPad P1を導入候補として絞り込んだ日建リース工業では、内勤がメインのエンジニアが使うタワー型ワークステーションも含めた見積もりを、各社に改めて依頼しました。その結果、ThinkPad P1とレノボ製のタワー型ワークステーションのコンビネーションが、コストパフォーマンスの面でも他候補より優れていることが明らかになり、導入が正式に決まりました。
この決定により、同社にはThinkPad P1が65台、タワー型の「ThinkStation P330」が55台の合計120台のレノボ製ワークステーションが導入されました。このうち、主にBIMツールを利用した業務を担当するエンジニアには、インテル® Xeon®プロセッサと32GBメモリ、その他のエンジニアにはインテル® Core™ i7プロセッサと16GBメモリを搭載したワークステーションをそれぞれ割り当てることにしました。
「今回、当社がこだわった1つは、ワークステーションの起動ドライブとデータドライブの両方にSSDを採用することでした。ThinkPad P1ではデータドライブ用に1TBの大容量SSDが搭載可能だった点も高く評価しました」(小川氏)。
なお、ThinkPad P1と ThinkStation P330を購入した同社では、ワークステーションにインストールするオリジナルCADシステムやBIMツールの構成を決めて、キッティング用のイメージを作成。2019年8月から実際の導入作業を始動させました。
日建リース工業では、今回のワークステーションのリプレースに当たり、モバイルワークステーションの周辺環境についても、エンジニアの生産効率の最大化に向けて整備しています。具体的には、外部ディスプレイとドッキングステーションの導入です。
「ThinkPad P1は、エンジニアによるモバイルワークの効率性を高めるという点では、非常に完成度の高いワークステーションです。ただし、オフィスで使うワークステーションとしてThinkPad P1をとらえた場合、拡張性や表示域に限界があるなど、使い勝手に多少の難があります。
そこで今回は、モバイルワークステーションと同数のドッキングステーションと外部ディスプレイを導入しました。これにより、各拠点のオフィス内では、ThinkPad P1の使い勝手は、タワー型ワークステーションのそれと同等のレベルに高められたと言えます」(小川氏)。
こうした施策もあり、ThinkPad P1へのリプレース後、ユーザーであるエンジニアからは「仕事の環境が非常に良くなった」という喜びの声が数多く寄せられているといいます。
「ワークステーションは、エンジニアにとって大切な“仕事道具”です。その性能や使い勝手が向上すれば、当然、彼らの生産性は高まりますし、働く意欲、つまりはモチベーションの向上につながっていきます」(小川氏)。
しかも、レノボ製品は堅牢で、ThinkPad P1についても、厚さ18.4㎜、本来重量1.7kgの薄型・軽量ながら、米国の軍用規格であるMIL-SPEC の12のテストをクリアしています。
「そのため、導入から現在までに目立ったトラブルは発生していません。オンサイトサポート契約をしているのですが、予備機も用意しているので、使いどころがないほどです」(小川氏)。
今回、技術部門で使用するワークステーションにレノボのThinkPad P1、ThinkStation P330を採用した日建リース工業ですが、今後の状況に応じてリプレースの間隔を空けることも検討しています。
「これまで当社では約5年ごとにリプレースしていましたが、レノボ製品は最長7年のサポート契約にも対応しています。ですので、今後は状況を見ながら、現行ワークステーションの使用期間延長も視野に入れたいと思っています」
また、小川氏は今後、レノボ製品をワークステーション以外にも横展開し、採用を増やしていくことも検討しています。
「Windows 10への移行に当たっては、当社の社内にある約1,500台のクライアントPCもリプレースしましたが、こちらは、レノボ製品ではありません。ただし、今回のワークステーションの導入・活用を通じて、レノボThinkPadの優秀性を改めて確認することができました。
したがって、全社のPCを統括管理する情報システム部門には、将来的にレノボ製品の導入を検討するべきと提案して行きたいと考えています。また、当社ではVDI(仮想デスクトップ基盤)の導入なども検討しているので、そのサーバーインフラの候補としてもレノボ製品を候補に挙げたいと思います」(小川氏)。
レノボの高性能ワークステーションの導入により、日建リース工業の小川氏には一気にレノボファンになっていただきました。これからも同社のビジネスの成長を、レノボのワークステーションが支え続けることでしょう。
「レノボ製のPCやワークステーションが優れた製品であることは前々から知っていましたが、今回、ThinkPad P1の導入・活用を通じて、その優秀性を改めて実感しています。ThinkPad P1の導入により、エンジニアの生産性だけではなく、モチベーションもアップしているようです」
日建リース工業株式会社
技術安全本部 技術システム部
部長
BIM・CIM推進グループ責任者
小川 浩氏
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