「ノートPCとしての総合的なバランスが良く、過去にどのメーカーのノートPCを使っていても、操作上の違和感を抱かないのが、ThinkPadのスゴイところだと思います。当社の中には、他社製ノートPCを使用してきた社員も多くいますが、今回導入したThinkPadの2機種について、社員の間から“使いにくい”という声はまったく聞こえてきません。」
株式会社LIFULL
LIFULL技術基盤本部
情報システム部 情報システム2グループ
グループ長
吉江 輝政氏
ビジネスに最適なIT環境の構築をサポートするサイト
導入事例
クリエイティブでハイパフォーマンスな働き方を支えるPCとしてレノボ「ThinkPad A285」を選択
いつでも、どこでも、すばやく業務が遂行できる環境の実現へ
常に革進することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創る─
この経営理念の下、1997年に設立された情報サービス企業が株式会社ネクスト(現LIFULL)です。設立と同時に立ち上げた不動産・住宅情報サイト「HOME’S(現LIFULL HOME’Sライフルホームズ)」は、ハイペースで利用者を拡大させていき、同社は設立9年で東京証券取引所マザーズへの上場を果たしています(現在は、東京証券取引所第一部に市場を変更)。上場後も、先端のITと従業員の働く意欲・創造力を生かしながら成長を遂げ、LIFULL HOME’Sライフルホームズの総掲載物件数は国内最大級の規模に達しています。
また、革進的な情報サービスによって生活者一人一人の人生を後押しするという考え方の下、同社のサービスは暮らし全般にかかわるものへと広がりを見せ、近年では、世界最大級のアグリゲーションサイト「Trovit(トロヴィット)」や「Mitula」の運営など、海外事業にも力を注いでいます。
現在、LIFULL社が目指す姿は、世界中の人々のくらしや人生をサポートする「世界一のライフデータベース & ソリューション・カンパニー」です。それを目指す中で、AI(人工知能)やVR(仮想現実)・AR(拡張現実)といった先進ITによるサービスの変革にも意欲的に取り組み、その成果と姿勢から、経産省/東証による「攻めのIT経営銘柄」に2017年と2018年の2年連続で選定されています。
こうしたLIFULLの取り組みについて、情報システム部情報システム2グループのグループ長 吉江 輝政氏は次のような説明を加えます。
「最近の例を挙げれば、自分の気になったマンションにスマートフォンをかざすと、空き部屋情報が表示されるといったAI画像認識とARの技術を使ったサービスをリリースしています。ほかにも、先進的なITを使った革進的で便利なサービスや遊び心に溢れたサービスが、早いペースで開発され続けています」
ITを使った付加価値創出の早いペースは、会社の目標達成に対する従業員の貢献意欲の高さによってもたらされたものとも言えます。実際、LIFULL社は、会社の“想い”や“価値観”に対する従業員の共感を土台に、それぞれの“働く意欲”や“会社への貢献意欲”を育み、維持・向上させることを経営の柱としています。その姿勢は、従業員の“働きがい”を生み、世界最大級の従業員意識調査機関「Great Place to Work」が選ぶ「働きがいのある会社」ランキングで7年連続ベストカンパニーに選出されました。
そうした同社が追求しきたのが、従業員やチームが、ビジョンの実現力や創造力を向上させながら、それぞれの能力を最大限に発揮できる職場環境の実現です。その取り組みの一環として、本社オフィスを、チーム内外のコラボレーションや創造性をより活性化させる空間へと変革してきたほか、従業員各人が「最速で思考し、最速で行動し、最速で価値を届ける」という会社の行動規範に沿って動けるよう、社内外を問わず、いつでも、どこでも、高効率にすばやく業務が遂行できる環境の構築を進めてきました。
「すでに当社のオフィスでは、場所を選ばずに業務が行えるインフラが整っていますし、テレワーク・在宅勤務も制度として取り込み、社外でも業務ができる環境も用意してあります」と、情報システム部情報システム2グループの北原 尚太朗氏は説明を加えます。
この取り組みを進める中で、社内で活用してきた多くのノートPCがリプレースの時期を迎え、新たなノートPCの選定・導入も必要になりました。「その機種選定に当たって重視したのも、当社のワークスタイルに適合した製品であるかどうかです。つまりは、いつでも、どこでも、業務の効率やスピードを落とすことなく高いパフォーマンスで仕事がこなせるPCであることが、選定の要件でした」(北原氏)。
上述した要件を基準にLIFULL社が最初に導入を決めたノートPCは、レノボの薄型・軽量ノートPCは「ThinkPad A285」と「ThinkPad X1 Carbon」だったといいます。 LIFULL社ではこれまで、決められたタイムフレームの中でPCの新旧交換を実施してきました。ただし、従業員が使うPC全台の導入時期がすべて同じというわけではなく、必要に応じて導入されたPCのリプレースが都度実施され、そのたびに、導入する機種やメーカーが決められてきたといいます。「そのため、社内にはレノボのThinkPadもあれば、他社製ノートPCもあるという状況で、情報システム部門にとっては運用管理のしやすい環境とは言えませんでした」と、北原氏は語り、さらに続けます。
「これまで使用してきた他社製ノートPCの中には、導入から1週間足らずで故障を発生させるものや、重くてバッテリー駆動時間が短いといった携帯性に難があるもの、処理性能が悪いものも多くあり、情報システム部門がノートPCに対するユーザークレームや故障への対応に追われることも珍しくありませんでした。ですから、今回のPCリプレースを契機に、携帯性・堅牢性・処理性能のすべての点で、社員によるモバイルワーク/テレワークの生産性向上に資する製品を選り抜き、選んだ機種によって社内ノートPCの標準化/一本化を行おうと考えました」
こうした考え方の下、LIFULL社ではThinkPad A285とThinkPad X1 Carbonを選定しました。その経緯と理由について、北原氏は次のように答えます。
「ThinkPadに対しては以前から好印象を持っていましたが、このノートPCへの評価を高めたきっかけは、レノボ大和研究所の見学ツアーに参加し、ThinkPadの開発理念や採用されている先進技術について知ったからです。このとき、まずThinkPad X1 Carbonを手にしたのがキッカケです。その軽さと質感の良さに驚かされ、ThinkPadの導入を本格的に検討し始めました。」
こうしてThinkPad X1 Carbonの検証を進めたところ、「このノートPCが、堅牢性や処理性能、画面の大きさ、薄さ・軽さなど、さまざまな点で、当社のワークスタイルにピタリと適合できることが確認でき、導入を決意しました。」(北原氏)。
北原氏によれば、導入したThinkPad X1 Carbonは社内での評判もよく、かつ、運用後における故障の発生率も、社内で利用されてきた他社製ノートPCに比べて圧倒的に低かったといいます。
ただし、Windows 7のサポート切れも迫っていたことから、同社にとっては、必要台数のノートPCの納入が確実に行われることも重要でした。そこで同社は、数百台規模の一括オーダーでも、注文どおりの納期で製品供給が行われるよう、ThinkPad X1 Carbonにプラスして、もう一機種のThinkPadの採用を決めました。それが、AMD Ryzen™ PROプロセッサーを搭載する「ThinkPad A285」です。
「ThinkPad A285を選択したのは、製品供給に関する不安がないうえに、このノートPCが、携帯性を含む性能面や使い勝手、優れた耐久性とグラフィックなど高品質かつコストパフォーマンスが高く、TCO(総所有コスト)の観点からも、導入の決断が下しやすいことが理由でした。」(吉江氏)。
12.5型液晶を搭載した薄型軽量ボディーにAMD Ryzen™ Proグラフィックス搭載をしている「ThinkPad A285」は、LIFULL社のニーズである“業務の効率やスピードを落とすことなく高いパフォーマンスで仕事がこなせるPC”という要件に、しっかり合っているといいます。
ThinkPad A285の採用により、LIFULL社では、数百台規模のノートPCを情報システム部門の都合のよいスケジュールで調達できるようになりました。また、数百台規模の一括導入が可能になったことを契機に、LIFULL社では、これまで社内(情報システム部門)で行ってきたPCのキッティング作業の多くをレノボに委託することにしました。
「結果として、情報システム部門が1台のキッティングにかけていた時間を2時間から1時間へと半減させることが可能になりました。今回導入を決めたThinkPad A285の台数は400台に及びます。ですから、延べで約400時間分の労働時間の節約が可能になったということです」(北原氏)。
ThinkPad A285の採用で期待される削減効果は、ほかにも、ユーザークレームの減少や、故障率の低減による運用管理負担の削減など、さまざまにあります。また、処理性能の高さや使い勝手の良さによって業務の現場の労働生産性が上がるという効果も期待できます。その点を踏まえながら、吉江氏はThinkPadに対する評価を次のように語り、話を締めくくります。
「ThinkPadというノートPCの良いところは、他社製のノートPCを使ってきたユーザーも、操作に違和感を覚えることがなく、ユーザーから“使いにくい”という声が上がりにくい点です。実際、今回導入したThinkPad A285やThinkPad X1 Carbonにしても、ユーザーの間から評価の声は聞こえてきても、不満の声は一切聞こえてきません。これは、ノートPCとしての全体のバランスが絶妙にとれている効果だと見ています。ThinkPad A285もスペック上の重量以上に軽く感じます。これも全体のバランスが良いせいでしょう。こうした使い勝手の良さや優れた堅牢性は、ユーザーの生産性のアップにつながると期待しています。」(吉江氏)。
「ノートPCとしての総合的なバランスが良く、過去にどのメーカーのノートPCを使っていても、操作上の違和感を抱かないのが、ThinkPadのスゴイところだと思います。当社の中には、他社製ノートPCを使用してきた社員も多くいますが、今回導入したThinkPadの2機種について、社員の間から“使いにくい”という声はまったく聞こえてきません。」
株式会社LIFULL
LIFULL技術基盤本部
情報システム部 情報システム2グループ
グループ長
吉江 輝政氏
「PC選びで大切だったのは、いつでも、どこでも、効率的に、スピーディに業務を遂行するという、LIFULLのワークスタイルにフィットした製品であるかどうかです。その要件にピタリと合致したのが、ThinkPad A285とThinkPad X1 Carbonです。ともにモビリティ、処理性能、堅牢性のすべての面で申し分なく、社内での評判も上々です。」
株式会社LIFULL
LIFULL技術基盤本部
情報システム部 情報システム2グループ
北原 尚太朗氏
最薄部約17.4mm、質量約1.13kg~の薄型軽量ボディーに、高いグラフィックス性能を誇るAMD Ryzen™ PROを搭載。指紋認証やオプションで搭載可能なIRカメラによる顔認証サインイン、最大512GBのSSDストレージで快適に作業が行えます。コンパクトな筐体にパフォーマンスを兼ね備えた一台です。