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魂は世代を超えて

Lenovo

追い抜こうとしなければ、
追いつくことさえ叶わない。
受け継ぐのは挑戦のスピリット。
たどり着くのは新しい地平。
先人に挑み、超えていく新世代へ。
レノボはその魂とともにある。

Vol.1

TGM Grand Prix レーシングドライバー Juju(野田樹潤)

国内最高峰で最速の自動車レースカテゴリー、全日本スーパーフォーミュラ選手権(略称;SF)。
今季よりTGM Grand Prixチームの一員として、フォーミュラマシンを操る18歳の女性が、Juju(野田樹潤)さんだ。
元F1レーサー・野田英樹さんを父に持ち、幼少期よりレースで優勝を重ね、最年少や女性初の記録を打ち立ててきた。
レノボはJujuさんに、その挑戦精神の源や目標について話を聞いた。

気がつけば、自然にステアリングを握っていた。

5歳の頃、元F1レーサーの父の引退レースを観に行ったとき、「父は『次はJujuの番だから』と声をかけたそうですが、わたしは覚えていません」とJujuさんは笑った。しかし、フォーミュラマシンを駆る父の姿、レースの魅力に引き込まれたJujuさんは、その背中を追いかけるようにF1を目指す。3歳でレーシングカートのデビューをすると、6歳以降から上位クラスの優勝を総なめ。11歳でF4相当にステップアップすると、14歳で本場ヨーロッパのF4初参戦、優勝。2023年、17歳にしてF1の登竜門といわれるユーロフォーミュラオープン(F3)第4戦で優勝を果たし、今季18歳という史上最年少・日本人女性初でSFに参戦した。

先進のテクノロジーが、勝利へのラインを描く。

SFは国内最高峰のレースシリーズであり、F1で活躍したドライバーやF2チャンピオンが参戦してしのぎを削る。Jujuさんも、正直、今季挑戦できるとは思っていなかったと言いつつ、「せっかくのチャンス。目標のF1に向けて、先輩方の胸を借りて挑んでいきたい」と意気込みを語った。SFでは、先進のテクノロジーを駆使してマシンの状態を把握し、最適な戦略を描き出すことが勝利への鍵となる。ドライバーのスキルと同様に、エンジニアのスキルも問われるのだ。Jujuさんが所属するSFチーム、TGM Grand Prixはとりわけデータの分析・活用に定評があり、エンジニア陣はレノボのワークステーションを活用してレースを組み立てている。「SF未経験のわたしを、エンジニアが支えてくれました」とJujuさんがいう通り、テストドライブのデータを分析してセッティングを調整し、SFデビュー戦では100点満点の走りに導いた。チーフエンジニアの平野さんは、レノボの性能でデータの読み取りと分析が速くなり、「物怖じせずに自分の意見を伝えるJujuと、より時間をかけてすり合わせができた」という。

負けても、負けても、諦めない−−父との約束を胸に。

「わたしが結果を出すことで、若い人や女性が勇気を持てるのなら、こんなにうれしいことはありません」とはにかむJujuさんは、その華々しい戦績の陰で、勝てずに苦しんだ日々も過ごしている。そんなとき、支えとなったのは父との約束の言葉だ。「レースでは負けることのほうが多いんです。でもそこで諦めたら、ただの負け。続けることで、大きなチャンスにつながる」と信じて突き進み、SF参戦につながった。Jujuさんは、父の言葉に加えて、今季は新たにチームの先輩ドライバー・松下さんやエンジニアの平野さんの助言も支えにしながら、SFを駆け抜ける。負けても、負けても、諦めずに続ければ、きっと、その先のF1にもつながるはず。Jujuさんはそう信じて、これまでとは別次元の挑戦に立ち向かっていく。

レースの高精度な分析を実現するレノボのモバイルワークステーション

TGM Grand Prixチームは、持ち前のデータ分析力をより一層高めるために、ThinkPad P16vを導入した。例えばレース当日の練習走行から本番までの約1時間半の間に、マシンから走行データを読み取り、高度な分析をするのに、並のスペックでは到底間に合わない。チームのエンジニア陣は「速いマシンを作り上げるために欠かせない」と絶大な信頼を置いている。

Vol.2

箱根湯本 ホテル河鹿荘 四代目社長 井島 総一朗

日本有数の温泉郷、箱根湯本にて、80年近い歴史を紡ぐ温泉旅館、ホテル河鹿荘。
心地よいおもてなしを堪能できる宿として、国内外から評価が高い。
時流をつかみ、客室増と近代設備の導入を果たした三代目の後を受け継いだのが、若き四代目社長・井島総一朗さんだ。
レノボは井島さんに、老舗旅館を受け継ぐ覚悟と責任、そして新たな挑戦について話を聞いた。

憧れた父の背中と、温泉の湯に導かれて。

「ニューヨーク留学から帰ってきて、実家の河鹿荘の湯に浸かったときに、ふと思ったんです。温泉はいいものだ、この宿泊体験をもっと多くの人に発信しなければ、と」。もちろん、井島さんには幼少期から、代々続く老舗旅館の跡取りという自覚があった。また、木造の小さな旅館から客室70室を超える規模に事業を大きく育てた父の姿を見て、楽しそうだな、格好いいなと憧れてもいた。ただ、家業を継ぐという使命感に駆られたのは、久しぶりに実家の温泉に浸かった、この瞬間だったという。それからは「ホテルや旅館という宿泊業だけでなく、ビジネス全般を俯瞰して見られるように」と、まず大手コンサルティングファームに勤務し、その後、大学院に進学。晴れてMBAを取得した2020年に河鹿荘に参画、2022年に四代目を三十代の若さで受け継いだ。

ITで何を変えるか、ではなく、何を変えないか。

折しも2020年は、コロナ禍の只中。宿泊業に対してはとくに冷たい風が吹いていた。井島さんはこのタイミングをむしろ大きな変革の好機と考え、河鹿荘の業務効率化に着手した。業界の傾向として、宿泊業における効率化といえば、接客業務をITにより簡素化し、必要人員を減らすものであった。しかし、井島さんはあえて、そうしなかった。「仲居さんの人柄を気に入って毎年来るお客様がいる」ように、河鹿荘の強みは、働く人の人間性、人の良さ。この「人によるあたたかいサービス」を河鹿荘の普遍的な価値として、それ以外の業務オペレーションをレノボのテクノロジーにより効率化する方向へ変革の舵を切った。例えば、お客様が部屋でチェックインできるように、担当の仲居にレノボのタブレットにもなる2-in-1ノートPCを持たせるなどの取り組みをすでに始めている。井島さんは「河鹿荘は本当に気持ちのいい人たちばかりだから。それをお客様の宿泊体験の中でふれてほしい」と笑顔で語った。

受け継ぎ、進化した、満足をシェアするという考え方。

先代が建て替えた今の河鹿荘は、湾曲する早川の流れに寄り添うようにカーブを描いている。これには河鹿荘に代々受け継がれてきた、人生の流れに寄り添って満足を提供するという想いが込められている。天寿を全うした先代は常々、お客様にも従業員にも満足を提供しなさいと伝えていた。井島さんは四代目として、この伝統を受け継ぎながら、新たに進化させる考えだ。「お客様が当館に満足するところを目にすると、従業員の心も満ち足りる」ように、一方的に満足を提供するのではなく、満足をシェアすることを、河鹿荘の新しい伝統としていく。「日々の業務の中で、先代ならどう考えるだろうと思うことがあります」と井島さん。親子だから、想像がつく。話せなくても、わかる。こうした視点や知見の蓄積が、親から子へ代々受け継ぐ伝統、無形の財産なのかもしれない。井島さんの目標は、旅館を大きく育てた先代の背中を見据え、近い将来、「日本の旅館を、私たちの河鹿荘を、海外にアウトバウンドすること」。河鹿荘四代目の挑戦は、続く。

心地よい接客を裏から支えるレノボのノートPCとモニター

河鹿荘はもともと業務に愛用していたThinkPad X1 CarbonおよびThinkPad X13に加えて、新たに大型モニター(ThinkVision / G34w-30)とタブレットにもなるノートPC(Yoga 7 2-in-1)を導入。高スペックにより、お客様と関わらない作業を効率化することで、強みである接客の時間を増やした。四代目は「河鹿荘の伝統と革新を推進する上で最強の武器」と評価する。