特集
ランサムウェアの被害は拡大の一途をたどっており、情報漏えいによって顧客や関係者に迷惑をかけるだけでなく、事業そのものが立ちゆかなくなるリスクも浮上しています。対策の1つとして、アンチウイルスソフトに代表されるEPP(Endpoint Protection)や、脅威の検知・対応を行うEDR(Endpoint Detection and Response)を導入し、エンドポイントの保護に取り組む企業も増えていますが、重要なフェーズである「復旧」についてはまだ考慮が至っていないようです。昨今求められるゼロトラストセキュリティを実現するためには、脅威の侵入を前提にエンドポイントで脅威の検知と対応を行い、その先の復旧まで完結できる仕組みが理想的です。それを実現するSentinelOneの自律型AI セキュリティプラットフォーム「SentinelOne Singularity XDR」の特徴を紹介します。
いくら対策してもなおすり抜けるランサムウェア
人手に頼る対策では限界もある
エンドポイントの保護を講じていても、サイバー犯罪者はそれを見越して新たな手口を編み出し、防御をかいくぐってきます。もはや、定義ファイルに基づいて既知のマルウェアをブロックする従来型のアンチウイルスソフトでは歯が立たないのが実情です。
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既存のアンチウイルスソフトでは高度化する脅威の検知が困難
警察庁の資料によると、ランサムウェア被害に遭った国内の企業・団体の87%がウイルス対策ソフトを導入していたものの、「検出できた」と回答したのはわずか8%にとどまっています。
このように既存のパターンマッチングによるウイルス対策ソフトでは未知の脅威を検知できずにいます。また近年では、システムやOSにデフォルトで備わっている正規の機能を悪用してサンドボックスによる検出を逃れる「Living off the land」という新しいサイバー攻撃も登場するなど、脅威の高度化も進んでいます。
”人”による対応にはコストと時間がかかる
既存のEDRは、脅威の”検知”までは実施しますが、その後のマルウェア駆除・ネットワーク遮断・応急処置・復旧作業・原因調査といった対応は専門知識を持った技術者が行わなければならず、対応には時間を要します。さらに、人材不足が叫ばれている中でセキュリティ技術者を確保するのは容易ではなく、雇用するにもコストがかかります。
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被害企業・団体等における
ウイルス対策ソフトの脅威検出率-
参照:警察庁「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を基に作成
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R04_ cyber_jousei.pdf
新たな脅威に備えて求められる
対策のポイント
グローバルなサイバーセキュリティ対策の指針によれば、NISTのサイバーセキュリティフレームワークが示す、「識別・防御・検知・対応・復旧」という5つのステップをすべてカバーすることではじめて強靱なシステムとなります。最新の脅威からシステムを守るには、一段とレベルの高い識別・防御によって脅威の侵入をブロックすると同時に、それでもすり抜けてきた脅威をいち早く検知し、イベントデータの分析によって攻撃の全体像を可視化したうえで対応策を検討し、速やかに復旧する、といった対応が求められます。
ポイント1
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脅威情報の可視化で攻撃の全体像を把握し
最小限の工数でインシデントに対応システムの攻撃を検知した際には、まずはイベントデータを収集/相関を分析し、最小の工数で脅威の侵入経路展開や展開状況を把握して、攻撃の全体像を分かりやすく可視化する必要があります。そして得られた情報を基に対策を講じることで、システムへの被害を最小限に抑えられるようになります。
ポイント2
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AI/MLを活用した振る舞い検知による
脅威の識別・防御・検知クラウド上の脅威インテリジェンスも参照しながら、高度な自律型AIエンジンを用いてファイルやプロセスの挙動を解析。定義ファイルだけでは識別が困難な脅威を見つけ出し、侵入をブロックすることが必要です。
ポイント3
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暗号化ファイルを数秒で元の状態に戻す
ロールバック機能による復旧体制万一ランサムウェアの侵入を許し、ファイルが暗号化されてしまったとしても、ロールバック機能によって瞬時に元の状態に復旧できる体制を整え、停止時間を最小限にとどめることも求められます。
識別、防御、検知、対応、復旧を自動化する
「SentinelOne Singularity XDR」
SentinelOne Singularity XDRでは、高度なAIエンジンを用いた振る舞い分析によって、既存のアンチウイルスソフトでは対応できなかった攻撃を識別し、侵入を防ぐとともに、すり抜けた場合に備え被害を最小限に抑えるための検知・対応、そしてランサムウェアに感染しても迅速に復旧できるロールバック機能をすべて兼ね備えています。これにより、セキュリティ技術者の対応も必要なく、1~2秒という非常に短い時間で対応を行うことで、被害を最小限に抑えることが可能です。
SentinelOne Singularity XDRの主な機能
SentinelOne Singularity XDRは、包括的なエンドポイントの保護だけでなく、ゼロトラストセキュリティの実現に向けた幅広いセキュリティ機能も提供しています。
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●EDR(Endpoint Detection and Response)
脅威ハンティング機能である「Storyline」により、すべての攻撃プロセスの相関分析とコンテスト化を自動的に行い、攻撃を瞬時に可視化します
●Cloud Workload Protection Platform(CWPP)
クラウド上で動作する仮想マシンやコンテナなどのワークロードの挙動を監視し、さまざまなサイバー攻撃から保護します。また脆弱性の有無や設定不備もチェックします
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●デセプション
偽のディレクトリなどを用意して攻撃者を誘い込み、実システムへの侵害を遅らせつつ手口を観察し、対策を支援します
●データ分析
いわゆるSIEM(Security Information & Event Management)の機能を提供します。より幅広い、広範なデータの収集・分析・保管を実現します
●Managed Detection and Response(MDR)
Vigilance MDRでは、専門チームによる24時間365日体制でのサポートを提供し、脅威の分類と迅速な対応を支援します
機能の全体像
エンタープライズ全体で 識別 > 防御 > 検知 > 対応 > 復旧 をスピードアップ
SentinelOne Singularity XDRが選ばれる5つの理由
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単一のエージェントだけで
EPP+EDR+ITDR機能を実現複数のエージェントをインストールする必要なくオールインワンで提供し、管理インターフェイスも一元化
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識別・防御・検知・対応・
復旧までを自動実行感染端末の遠隔隔離、ロールバック機能による復旧も含め、NISTサイバーセキュリティフレームワークに示された全ステップをカバー
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オフラインでも自動実行し
デバイスを保護自律型のAIエンジンをエンドポイント側に搭載しているため、オフライン状態でも保護が可能
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数多くの
セキュリティ認証を獲得MITRE ATT&CKによる第三者評価において、検知率100%のサイバー攻撃防御を二年連続で獲得
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さまざまなOS、クラウド環境、
AD保護をサポートWindows、Linux、MAC OSはもちろん、クラウド上のインスタンスやコンテナ、Kubernetesなど、幅広い環境で動作し、最新バージョンにも素早く対応
ソリューション構成
自社のシステム環境に合わせて柔軟に導入でき、単一エージェントや管理コンソールの一元管理も可能
レノボ・ジャパンが提供する
国内の支援・サポート体制
レノボ・ジャパンはSentinelOneのパートナーとして、企業が安心してSingularity XDRを導入・運用していくためのサポート体制を整え、カスタマーサクセスを実現できるようご支援します。
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PoC環境の提供で有効性を確認
レノボのプリセールス部隊による支援とともにPoC用のライセンスを用意。「スムーズに導入・移行できるか」「目的を達成できるか」を確認したうえで導入できます
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SentinelOneの利用を促進するトレーニング
SentinelOne Singularity XDRの利用法に関するトレーニングはもちろん、利用中に顕在化したさまざまな疑問に答えるフォローアップセッションも用意しています
日本ユーザーに向けた
SentinelOneエバンジェリストからのメッセージ
「シグネチャベースの対策だけでは、もはや最新の脅威に通用しないことは明らかです。日本のCISOはこうした実態を知り、機械学習技術を組み合わせたソリューションへの移行が必要であることを理解し、行動を起こすべき時に来ています。私たちは、グローバルで長年にわたって協力関係を築いてきたレノボ・ジャパンと協力しながら、新たな対策へのスムーズな移行を支援し、重要なマーケットである日本においてもさらなる成功を収めたいと考えています」
SentinelOne ,Inc.
Senior Director Channel Seles,APJ
JOE McPhillips 様
「ここ数年、ランサムウェア攻撃の被害は、世界規模で急激に拡大しています。実際にランサムウェア攻撃の被害に遭ってから、SentinelOne Singularity XDRに切り替えたお客様も多く、まだまだ従来型の対策に対する危機意識が低いのが現状です。また、EDRというものは、システム環境固有の原因で、過検知・誤検知がすくなからず生じるものですが、第一世代のEDR製品で、過検知・誤検知を初めて経験し、対処のために必要な膨大な業務量を問題視して、SentinelOneSingularity XDRに切り替えたお客様もいらっしゃいます。次世代型のEDRの普及をレノボ・ジャパンと協力して強力に推進していきたいと考えています」
SentinelOne ,Inc.
Lenovo Alliance Director – APJ
Naomi Norris 様
SentinelOneの詳細は下記窓口にてお問合せください
https://www.lenovojp.com/business/estimate/form/