導入事例
日揮ホールディングス株式会社

6,000台規模のPCリプレースを、わずか数ヶ月で。グローバル標準のIT基盤構築を可能にした、日揮グループの選択とは。
- 業種 建築・建設
- キーワード
- 製品カテゴリー サービス
- 企業規模 大企業のお客様(1,000名〜)
概要
日揮グループは、社員一人ひとりのニーズに応え、多様な働き方を支援するためにレノボのデジタル・ワークプレイス・ソリューションとDaaSを導入しました。これにより、複数の候補から最適なデバイスを選択できるようになり、レノボのAutopilotによる設計・構築、現場のスケジュールや希望に合わせた柔軟なデバイス配布、きめ細かな保守サポートを受けることで、短期間での6,000台のPCリプレースを実現しました。
今後は、統一されたグローバルサポート体制とセキュリティポリシーの適用により、さらにセキュリティと効率性の高いIT環境の構築を目指します。

課題
コロナ禍によって延期となっていたPCのリプレースが必要だった。また、従来のWindows 10環境では一部の業務用ソフトウェアが要件を満たさず、部署単位でPCを導入せざるを得ない状況にあった。
ソリューション
デジタル・ワークプレイス・ソリューションとDevice as a Service(※以降DaaS)と社員の働き方に合わせて幅広いラインナップから選べる最適なデバイスの導入を提案。さらに、Windows AutopilotとMicrosoft
導入
エネルギーを中核とした多様な事業で持続可能な社会の実現を目指す日揮グループのチャレンジ
日揮ホールディングスは、エネルギーとインフラストラクチャー分野で世界をリードするエンジニアリング会社や機能材製造事業会社を傘下に持つ持株会社です。日揮グループは、長期経営ビジョン「2040年ビジョン」を掲げ、持続可能な社会の実現をサポートしています。「エネルギートランジション」「ヘルスケア・ライフサイエンス」「高機能材」「資源循環」「産業・都市インフラ」の5つのビジネス領域へと事業を多角化し、「Planetary Healthの向上に貢献する企業グループ」への変革に挑戦しています。
日揮グループはグローバルに事業を展開しており、各地域の多様性を尊重し、文化や商習慣に合わせた最適なソリューションの提供に重点を置きます。世界各国で培った豊富な経験と技術力を活かし、各地域社会に貢献できるよう努めています。
日揮グループの全ての事業において、ITとデジタルテクノロジーは欠かせません。グループ内のコーポレート機能業務を集約する役割を担っている日揮コーポレートソリューションズは、グループ全体のITインフラの構築、運用、サイバーセキュリティ、データ分析なども担当しています。たとえば、プラントの設計・調達・建設役務では3Dモデルを活用し、設計の精度向上、施工の効率化を図っています。また、IoTを活用したプラントの運転・保守の効率化にも取り組んでいます。日揮グループはデジタルテクノロジーの積極的な活用で、さらなる事業成長と社会への貢献を目指しており、日揮コーポレートソリューションズはその実現のためのIT環境の構築、運用をサポートしています。
社員の多様な働き方を支援するために、ハイスペックモデルやタブレット型など、ニーズに応じて複数機種からの選択を可能にしたい。また、日本国内だけでなく海外拠点でも同様のデバイス配布の仕組みを整え、さらに「グローバルで統一的なサポートサービスが受けられる体制が必要だと考えました」と、コーポレートIT部 情報通信基盤課 課長代行の上野真寛氏は言います。
社員の働き方に合わせた複数デバイスの選択肢とグローバルで統一したPC管理体制のためにレノボのDaaSソリューションを採用
2022年10月、日揮コーポレートソリューションズは新規標準PC導入プロジェクトのRFP(提案依頼書)作成に着手しました。RFPでは、グローバルなPC配布とサポート体制の統一、Windows PCの初期設定やキッティングを自動化するAutopilotと、クラウドベースのデバイス管理ツールのIntuneを活用したPC管理、さらにセキュリティポリシーの一元化、新旧環境移行時の業務継続性の確保、従業員の多様なニーズに対応する複数機種の選択などを求めました。
2023年1月、RFPを各ベンダーに展開して提案を受け、約3ヶ月間の評価を経て、日揮グループはレノボのデジタル・ワークプレイス・ソリューションとDaaSを採用しました。他ベンダーは国内だけのサービスのものもあり、グローバルまでユーザーレベルで管理ができるレノボのサービス体制が採用の決め手となりました。
レノボでは、最適なデバイス提供のために日揮のPC活用業務ごとに複数のペルソナを設定して分析し、得られた結果から最終的には最高峰フラッグシップモバイル「ThinkPadX1 Carbon Gen 11」、コンパクトかつパワフルな「ThinkPad X13Gen 4」、ディスクリートGPU で画像処理もスムーズな「ThinkPadP14s Gen 4」、現場でフレキシブルに使いやすい回転型マルチモード 2-in-1「ThinkPad X13 Yoga Gen 4」、そして「Microsoft Surface」(※レノボ製品以外もDaaS対応可能)を標準PCとしました。
また、既にThinkPad X1 Carbon Gen 5およびGen 6の導入実績があったため、ThinkPad X1 Carbon Gen 11の性能、堅牢性、キーボードの品質の高さも引き続き評価されました。コーポレートIT部部長の加藤千太郎氏は、「レノボのPCはトータルバランスが優れています」と言います。標準モデルでも防塵・防湿対策が施されているため、プラント建設現場などの過酷な環境でも安心して使用できると判断されました。
日揮グループの多様なニーズにレノボが柔軟に対応し5機種6,000台規模のPCの配布を短期間で完了
2023年8月、日揮コーポレートソリューションズは新規標準PC導入プロジェクトを始動。選定した標準PCの5機種については、事前に社内展示会を実施しました。実機に触れたうえで使用するPCを選べたことは、社員から好評でした。バランスよく高評価を受けるThinkPad X1 Carbonに対して、コストパフォーマンスが高いThinkPad X13は、構成上メモリを32GBに拡張するなどし、人によってPCに求めるニーズが異なる点にも、きめ細やかな配慮がなされました。
同年12月から2024年1月には、システム設定作業などを実施。レノボはPCの調達からAutopilotの設計・構築、配布サポートまでを一貫して担当しました。「厳しい要件がありましたが、レノボの担当者が真摯に対応してくれました」と上野氏は語ります。
2024年3月末、新入社員向けに120台の新規標準PCのトライアル配布を行い、5月中旬からは横浜本社勤務の従業員約4,000名を対象に配布が実施されました。新マシンをAutopilotでセットアップする間も旧マシンを利用できたため、業務を中断することなく環境移行が完了。RFPにあったPC入れ替え時のダウンタイム最小化要件も、AutopilotとOneDriveのクラウド環境を活用し、新端末での業務環境が整ってから旧端末を返却できるようにするなど、旧端末回収のタイミングに柔軟性を持たせることでクリアしました。
「海外勤務者が一時帰国した短い滞在期間中に、イレギュラーなタイミングで新規PCに交換したいとの要望にも、レノボがタイムリーに対応してくれました」とコーポレートIT部プリンシパルエンジニア(IT)の川口浩氏は振り返ります。導入計画の変更にも柔軟に対応することで、社員の多様なニーズを満たせました。「これはレノボがパートナーとして動いてくれたから」だと、川口氏は評価します。
約2ヶ月で本社のPC配布をほぼ完了し、続いて国内拠点への展開を開始。拠点の事情を考慮した複雑なスケジューリングが求められましたが、レノボの担当者の柔軟な対応で8月末には国内6,000台規模の配布が完了しました。「レノボでなければ、短期間での配布はできなかったでしょう」と加藤氏は高く評価します。
日揮グループはレノボのDaaS導入で、PCライフサイクル管理の効率化、セキュリティポリシーの統一、社員の多様な働き方の支援を実現しました。レノボのサポート体制と柔軟な対応力は、日揮グループのIT環境刷新に大きく貢献しました。
日揮グループとレノボ、デジタル・ワークプレイス・ソリューションとDaaSの導入成功を起点にさらなるパートナーシップ強化へ
ThinkPad P14s Gen 4を選択したエンジニアからは、3Dソフトウェアの動作が軽快になったとの声があります。サポート体制は、本社はPCカウンター、国内拠点はレノボへの直接問い合わせで迅速に対応しています。
PCの修理に時間がかかっていたという課題については、代替機をあらかじめ納品することで即時交換が可能になり解決しました。レノボから拠点への機器配送も迅速で、機器交換時のダウンタイムが大幅に削減されたことは従業員からも好評です。社員の生産性向上によるさらなるRO(I 投資収益率)改善も期待されます。
日揮グループでは、日本での成功を踏まえ、グローバルでも同様の取り組みを展開しながら、さらにデバイス管理の効率化とセキュリティの強化を実現します。また日揮グループはDX推進の一環でAI活用にも積極的に取り組んでおり、新しいソリューションのPoC(検証試験)を推進しています。レノボには、AI活用に関する最新情報や成功事例の提供、新たな技術を活用する提案も期待されます。レノボはITソリューションプロバイダーとして、これからも日揮グループに伴走し、AAI活用などを通じて一層のパートナーシップを深めてまいります。
お客様プロフィール
お客様 |
日揮ホールディングス株式会社 |
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所在地 |
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 |
創業 |
1928年10月25日 |
日揮ホールディングス株式会社
6,000台規模のPCリプレースを、わずか数ヶ月で。グローバル標準のIT基盤構築を可能にした、日揮グループの選択とは。